2018年末タイで医療大麻の使用が合法化。2020年には大麻が禁止薬物リストから除外された。
タイでは昔から伝統医学で大麻を用いていた。大麻にはガン細胞やアルツハイマーの原因となる物質の増殖や合成を遅らせたり、鎮痛剤では緩和できない痛みを緩和させたりすることが確認されているという。
しかし、それ以上に期待されているのが経済効果だ。アヌティン保健相は2022年3月、2019年からの大麻合法化による利益が70億バーツ(約262億円)であったと発表した。
医療大麻合法化を受けて、タイではドリンクや菓子などの大麻関連グッズが売られ始めた。向精神作用をおよぼすTHCの含有率0.2%を超える大麻はいまだに禁止薬物リストに掲載されているので、これらの大麻関連グッズはTHCが抑えられている。
また、医療大麻を処方する大麻クリニックがタイの至る所で開業をはじめた。これらのクリニックは外国人旅行者にも大麻を処方できるので、外国人が多く集まるエリアでもその姿を見せている。
カオサン通り周辺の大麻クリニック
バックパーカーの聖地、バンコクのカオサン通り。コロナ禍により大打撃をこの通りも2022年にはだいぶ観光客が戻り始めた。カオサン通りと丁字で交わタナオ通りはシルバーアクセサリーの卸問屋街としても有名である。このタナオ通りに大麻クリニックが現れた。
下手な耳鼻科より小奇麗なクリニック。合法化を受けてこれでもかとオープンに医療大麻オイルや乾燥医療大麻が陳列されている。
この通りには、もう一軒大麻クリニックが開業していた。
ナナ周辺の大麻クリニック
バンコク、ナナ。この街はバンコク最大のアラブ街ということもあり、四六時中外国人であふれている。ナナを横断するスクンビット通り沿いに、大麻クリニックが次々と開業した。
おしゃれなカフェのようなクリニック。
院内は外国人の姿が。
娯楽目的の吸引は今も禁止されている。それを示す張り紙があった。
GRAND5という小さなショッピングモールの中にもクリニック?
THE ELEPHANT PATTAYA CANNABIS STORE と書かている。大麻関連グッズのお店だろうか。
恐らく、外国人が集まる PATTAYA(パタヤ) にも多くの大麻クリニックや大麻関連がショップしているのだろう。
ナナで最も有名な場所といえば、ナナプラザ。このナナプラザの目の前にも大麻カフェがオープンしていた。
先ほどのスクンビット通りは、夜が更けると立ちんぼのお姉さんがあふれだし、より歓楽街の様相が色ごくなる。そこには、移動式大麻クリニックが姿を見せる。
さらにこの通りには、トランクひとつで医療大麻を処方するブラックジャックみたいな人物も現れる。そのトランクの中には吸ってくれと言わんばかりのジョイントタイプの医療大麻が。吸引は禁止のはずではなかったのか。
これらとは一線を画し医療大麻を正しく治療に使用しているクリニックもたくさんある。
一方、タイでは覚せい剤などの違法薬物が蔓延していることから、こうした大麻解禁の流れに反対する声も大きい。しかし、今のところ政府は大麻解禁の流れをおし進めている。
※医療大麻も大麻関連グッズも日本に持ち込んだら罰せられます。
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